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ブルテュール (航空機) : ウィキペディア日本語版 | ブルテュール (航空機)
ブレゲー Br.960 ブルテュール(Breguet Br.960 Vultur、コンドルの意)はフランスの試作艦上攻撃機。1951年8月3日初飛行。試作2機のみにとどまったが、その成果は後日ブレゲー アリゼ対潜機の開発に役立つこととなった。 == 設計と開発 == ブルテュールは機首に「アームストロング・シドレー マンバ」ターボプロップエンジンを、尾部に「ロールス・ロイス ニーン」ターボジェットエンジンを装備した混合動力設計だった。低翼形式の主翼は前縁に後退角がつき、後縁は直線で、中央で折り畳むことができた。降着装置は前輪式で、主脚は翼の折り畳み箇所のすぐ内側にあって胴体側に引込み、前脚は後方に引込んだ。 ブルテュールの操縦士席と副操縦士席は枠付きのキャノピーの中に横に並んでいた。通常の搭載兵装は1トン爆弾1個と8発のロケット弾だった。右翼端にはポッドに収められたレーダーが装着され、左翼端には釣り合いを取るために燃料タンクが付けられた。また、胴体の下には大型の捜索レーダーを装着することもできた。 フランス海軍はやがてターボプロップ攻撃機への興味を失ったが、一方で新たな対潜兵器のプラットフォームを求めており、ブレゲーは2機目の試作機をそのデモ用に改造した。これは今日ブレゲー Br.965 エポーラール(Épaulard、シャチの意)として知られており、アリゼの前駆となるものであった。
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